終の住処

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強風の中、実家に向うとそこには穏やかな春の庭園がありました。
季節の花が好きな母が植えたチューリップやビオラなど
色鮮やかな花々が咲き誇り、春の息吹が充満していました。

母は、昨日美容院に行って久しぶりにセットしてもらったと、
ふんわりと優しいウェーブの整ったヘアスタイルで
少し華やかに見えました。

口元も紅色鮮やかで、表情がしまって見え
今年の春は母を輝かせてくれているようです。


反面、父は少し疲れた表情…
ブランを連れて行くと直ぐに手元に呼び寄せ
抱きしめてくれます。
が、近頃の父のテーマはこれからの住まい…
そう、彼らにとっての終の住処。

実家の家は、ワタシが高校に入学と同時に両親が建てた2軒目の家。
最初に建てた家に比べると部屋数もスペースも拡張し、
家族4人がゆっくりと暮らす事ができ、本家ということで
年次行事には親族が集まることのできる和室などもある
が、今は兄もワタシも家庭を持ち20数年…
両親二人が住むには広い家となっている。

両親たちは、将来子供たちの所有となることを望みつつ
大事に暮らしてきた思い出の詰まった家
しかし、子供たちの兄もワタシもそれぞれの家や人生設計を持ち
その方向に進んでいる。

父は強制はしないが、切々と今の家に寄せる思いを語る。





切ない…




母と二人して目をうるませるなんて、
蛇に睨まれたカエルの心境のワタシ…。

いずれ、両親の健康が保てなくなった時は子供たちの元へ
移転してもらわないといけないと考えているが、
せめて、二人が元気な間はこの家の思い出と共に月日を過ごし、
彼らの希望となる生き方を支えてあげたいと思います。


昭和の厳しい時期と黄金時代を生きた彼らには
“断捨離”は容易ではないようです。
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by lohastyle | 2012-04-23 19:07 | ココロ&カラダ