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人生に「解」はない

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先日、TV番組『情熱大陸』で放送された
宇宙飛行士・山崎直子さんの訓練や私生活の様子を
を観て、「すごい人だ・・・。」
と、かなり興味深い印象を受けたのもあってか
今日、書店でこのカバーを目にしたとき、
「あっ!著書・・・。」と即買いしました。

読むともっとすごかったです。

強い宇宙への思いと同時に家族との生活の苦労など
思わず、心から涙がボロボロと流れてしまいました。

・強い意志で目標に向かっている人
・自分の大切なものへの迷いを感じてる人
・家族とのコミュニケーションを円滑にしたい人
・母でありキャリアである人
・窮地に居る人

などに参考となり勇気が出る本だと思います。

ワタシも幾つかの気付きがありました。


中でも彼女が辛い時に救いとなった言葉が幾つか紹介
されているのですが、ご主人の心が折れてしまった時に
気付きをもたらしたとあるのが、ヨガを行う人なら
知ってる人も多いと思いますが・・・中国の有名な故事。


    『塞翁が馬(さいおうがうま)』


中国の北の方に占いの上手な老人が住んでいました。さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。
ある時どういうわけか、その老人の馬が北の胡の国のほうに逃げていってしまいました。この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。ところが老人は残念がっている様子もなく言いました。

「このことが幸福にならないとも限らないよ。」

 そしてしばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。

「このことが禍(わざわい)にならないとも限らないよ。」

 しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言いました。

「このことが幸福にならないとも限らないよ。」

 1年が経ったころ胡の人たちが城塞に攻め入ってきました。城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。そして、何とか胡人から守ることができましたが、その多くは戦いで死んでしまいました。しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。


※ この話は、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」に
  書かれています。

 「人間万事塞翁が馬」の「人間(じんかん)」とは日本で言う人間(にんげん)の事ではなく、世間(せけん)という意味です。「塞翁」というのは、城塞に住んでいる「翁(おきな)=老人」という意味です。総合すると、「城塞に住む老人の馬がもたらした運命は、福から禍へ、また禍から福へと人生に変化をもたらした。まったく禍福というのは予測できないものである。」という事です。



この言葉にあるように、人生の様々な局面において、
起きることを柔軟に受け入れていく彼女は、

「何が幸福で何が不幸であるかは、本当に分からない
それは結局、自分が決めることなんだろうな、と思う。」

とありました。
by lohastyle | 2010-05-12 21:38 | ココロ&カラダ